歴史学

食糧価値の顕在化の可能性を考える

最近、金融情勢がとても悪化しているようです。お金の取引がバーチャルの世界で行われ超高速になっているのに、リアルの世界の現物、また人の頭や人の動きがそれについて行っていないからでしょう。その辺のことを昨日書きました。子供のゲームによるリアル…

自然観を整理する

ちょっと思い立って、WikiPediaから、いろいろと抽出して、並べてみました。 文化史の年表です。特に自然科学に注目して、無理やりだけれども、50年刻みで分類してみました。 やはり、フランス革命からナポレオン時代にかけて、異常に天才が並んでいますね…

モーツアルトを核にして その6

モーツアルトの活躍した時代、ヨーロッパはどのような時代だったのでしょうか?この作曲家のコンテキストを、最後に考えてみたいと思います。 モーツアルトは、ご存じのとおり、ザルツブルクの出身です。ザルツブルクは、その名の通り、塩の町。オーストリア…

モーツアルトを核にして その5

昨日は、ハイドンの確立したソナタ形式と、その一番の応用例である交響曲について書きました。ハイドンは交響曲を104曲も残しています。交響曲をこれほど大量生産した作曲家は、最初で最後でしょう。この連載の中心はモーツアルトですので。ハイドンとモーツ…

モーツアルトを核にして その4

昨日は、バッハ、モーツアルト、そしてビートルズという西洋音楽史上偉大なキャラクターについてお話ししました。今日は、モーツアルトのシリーズの中でありながら、一人の大作曲家に焦点を当てたいと思います。ヨーゼフ・ハイドン、その人です。バッハが西…

モーツアルトを核にして その3

むかし、「Love Story」という映画がありました。調べてみると、1970年の映画で、私が生まれた年の映画のようです。この映画は、別に映画館で見たわけではなく、学校の英語の教材として見た記憶があります。この主人公の女性が、音楽専攻の学生だったのか覚…

モーツアルトを核にして その2

さて、話を7月23日の続きである、モーツアルトにもどします。モーツアルトというのは常に注目されている作曲家ではありますが、私が特に印象に残っているのが、映画「アマデウス」です。私は映画を見る趣味があまりないのですが、この映画は映画館で観ました…

アナログ放送終了。

アナログ放送、ありがとう。

モーツアルトを核にして その1

今日は、趣味の話をしてみたいと思います。私の趣味は音楽です。基本的にクラシックが好きですが、ポップスやロックも好きです。歌うことが好きで、合唱のみならずカラオケも好きです。音楽が音学ではなくてよかったとつくづく思う今日この頃です。 さて、ク…

問題解決先進国の日本は問題解決立国となろう。

近代日本にとって、第3の敗戦といわれる今回の複合災害。被害の甚大さ、そして、その影響範囲の広さを認識するにあたり、どうしても心理的に受け入れがたいものがあります。自分たちは、こんな地獄絵を見るためにがんばってきたわけではないはずなのです。し…

自然災害と政治史

1年ほど前に、アイスランドの噴火がありました。たしか4月、5月とヨーロッパの空路が麻痺したと記憶しています。 アイスランドの火山噴火 東日本大震災での被害があまりにひどかったので、日本ではあまり報道されていないかもしれませんが、今年の5月21日に…

本能寺の変 そしてその後

先日、本能寺の変について書いた。せっかくなので、その後も書いてみたいと思う。中国の大返しで活躍したのは、黒田官兵衛、石田三成、羽柴秀長といった面々である。黒田官兵衛が考え、石田三成が食料はじめ物資調達、羽柴秀長が資金調達というように、役割…

本能寺の変前後

気がつけば、6月2日は本能寺の変が起こった日である。たまたま今年の大河ドラマは「江」である。そこで、信長公を偲んで本能寺の変前後を考察したいと思う。1562年は、信長が安土にいて、明智光秀が畿内を押さえている。 東は、徳川家康が武田、滝川一益が北…

コンピュータと人間、そして神。

コンピュータができたとき、フォン・ノイマンが、それを指して「世界で2番目に頭がいい」と言ったそうである。その時のコンピュータの能力は、今のスマートフォンより劣る。今では、スマートフォンが世の中に溢れているから、残念なことに、頭がいい人間の価…

平重盛とサンデル教授

大河ドラマを毎週楽しみにしています。小学生のころから、大河ドラマが大好きです。近年の大河ドラマでは、歴史上の人物の日常生活も描きながら、その日常生活の中で、歴史的な大事件が、どのように起こったのかをよく描いていると思います。 今年の「江」は…

ブドウの圧搾機と情報技術(IT)

http://www.amazon.co.jp/dp/4884123298 医療情報 医療情報システム編 新版 [単行本] 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編さん) 8.2 医療情報学における研究の方向性 (大江和彦)大江先生に、御著のレクチャーをいただきました。 医療情報学の研究と…

日本の政治思想を源平で整理する試み

日本の政治がどこから始まるかは、いろいろ議論があると思います。一つは、聖徳太子が十七条の憲法を作った時に始まったといえるでしょう。そして、二つ目が、天武天皇が律令政治を始めたとき、これまた、日本の政治の始まりともいえると思います。それ以後…

快適さ便利さの追求の敗北

今回の、大変な悲劇である原子核力発電事故。被災者、関係者のみなさまのお見舞いを、衷心より申し上げます。「原子力」といいますが、もう少し、正確にいいますと、「原子核力」であり、原子核に蓄積されているエネルギーを開放して、発電をしています。 原…

1783年の火山とコンテキスト

昨年、2010年の4月頃でしたか、アイスランドで火山が噴火して、ヨーロッパの空路がたいへん乱れました。そして、今年、2011年の今月1月には、日本の霧島で噴火が起こりました。先日、他のブログで書いた内容ともかぶりますが、 http://m-yumoto.cocolog-nift…

40年周期の近代日本社会システムの盛衰

日本では、60歳が還暦で、人生の節目と考えられています。これは、干支が、60年周期だからです。 私は、今、40歳です。実は40年というのも、重要な節目と思っています。 論語では、40歳は「不惑」といいます。人生の使命に対して、迷いがなくなる…

アイスランドの火山と異常気象は関係あるか?

アイスランドでの火山噴火がまだおさまらないようですね。現在でも、北アフリカ、スペイン、そしてトルコの上空まで、灰が飛んできているようです。 さて、アイスランドの火山噴火の歴史をつらつらと紐解いてみますに、結構興味深い、そして少し恐いことがあ…

アイスランドの火山噴火

アイスランドの火山噴火が大変ですね。 そこで、こんな過去の事例をご一緒に考えてみましょう。 第1問 (1)1783年、同じアイスランドで起きた噴火について調べましょう。 (2)その後、数年間のヨーロッパ、特にフランスで何が起きましたか? 第2問 (1…