モラルとスキル、働くことと稼ぐこと。

現代は、サービス業(第3次産業)の時代です。IT業界でも、サービスが重要とされています。

では、サービス業で重要なことは何でしょうか? サービス業で、高収入の職業を思い浮かべてみると、ちょっと想像がつくかもしれません。

私は、「モラル」だと思っています。医師、弁護士、会社の社長、裁判官、金融業者、そして、公務員・・・いずれも、高い人間としてのモラルが要求される職業です。おそらく、私たちは、この「モラル」に対して対価を払っているのでしょう。「モラル」というのは、いわば人間の内部に存在するもので、現実空間に現れるものではありません。その「モラル」を現実世界の行為やサービスとして提供するのに必要なもののひとつが「スキル」だと思うのです。もちろん「高いモラル」を実現するために「高いスキル」が必要なのはいうまでもありません。

しかし、「低いモラル」を実現するために「高いスキル」を利用すると、世の中は混乱します。これは「犯罪」ですよね。

戦後の日本は、「スキル」を必死になって追求してきました。「モラル」はどこかに置き去りになっていませんか?
特に、教育界において。「モラル」をいうのは、時代によって変わります。それだからこそ、人間としての普遍なモラル、たとえば、論語をはじめとした儒教、仏教、キリスト教イスラム教、ユダヤ教、そういった先人の「教え」というものが大切になってくるのです。このときも、その経典である「テキスト」と時代の「コンテキスト」(解釈)が重要なのはいうまでもありません。

働くことは、「美しいモラル」を現実の世界で実現すること。そして、その働くことにより、稼ぐことができるのです。

働きの稼ぎを決める気働き 腹を立てればすぐ角が立つ

気働きは、相手のコンテキストを理解して、はじめてできることでしょうね。