2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

モーツアルトを核にして その5

昨日は、ハイドンの確立したソナタ形式と、その一番の応用例である交響曲について書きました。ハイドンは交響曲を104曲も残しています。交響曲をこれほど大量生産した作曲家は、最初で最後でしょう。この連載の中心はモーツアルトですので。ハイドンとモーツ…

モーツアルトを核にして その4

昨日は、バッハ、モーツアルト、そしてビートルズという西洋音楽史上偉大なキャラクターについてお話ししました。今日は、モーツアルトのシリーズの中でありながら、一人の大作曲家に焦点を当てたいと思います。ヨーゼフ・ハイドン、その人です。バッハが西…

モーツアルトを核にして その3

むかし、「Love Story」という映画がありました。調べてみると、1970年の映画で、私が生まれた年の映画のようです。この映画は、別に映画館で見たわけではなく、学校の英語の教材として見た記憶があります。この主人公の女性が、音楽専攻の学生だったのか覚…

モーツアルトを核にして その2

さて、話を7月23日の続きである、モーツアルトにもどします。モーツアルトというのは常に注目されている作曲家ではありますが、私が特に印象に残っているのが、映画「アマデウス」です。私は映画を見る趣味があまりないのですが、この映画は映画館で観ました…

ただひとつ。

昨日、経営分析を例にして、エネルギーのエントロピーは「固定比率」のような意味があるのではないか?と述べました。今日はちょっとそれについて「いいわけ」がましいことを書いてしまおうと思います。固定比率の反対の概念として、流動比率と書いてしまい…

帳尻

昨日、アメリカの債務問題をいろいろと勉強しました。短期的には、極めて政治的問題であり、デフォルトになることはないと、私は思っています。今回は、アメリカの国債の上限を引き上げることが重要ですが、その上げ幅を巡っての議論のようです。オバマ大統…

アメリカの債務問題

アメリカの債務が不履行(デフォルト)になるのではないか?という危惧がさらに深刻になっているようです。私のような、「アメリカが一番」という時代を生きてきた人間にとっては、本当に信じられない事態です。このような大きな問題でありながら、日本では…

アナログ放送終了。

アナログ放送、ありがとう。

モーツアルトを核にして その1

今日は、趣味の話をしてみたいと思います。私の趣味は音楽です。基本的にクラシックが好きですが、ポップスやロックも好きです。歌うことが好きで、合唱のみならずカラオケも好きです。音楽が音学ではなくてよかったとつくづく思う今日この頃です。 さて、ク…

統合や総合

昨日の研究室のパーティーの帰りに、秋山昌範先生のお話を拝聴する機会に恵まれました。先生が、「医療情報は、文系理系両方の知識や研究が必要であり、そこが面白いでしょう。」とおっしゃいました。私も本当に同感です。そもそも情報学というのは、プログ…

「立場」や「役割」といったコンテキストを明らかにするはなし

本日、研究室の茶話会にて、東京大学政策ビジョン研究センターの秋山昌範先生のお話を拝聴しました。先生は、医療の情報化と、電子カルテなどの電子記録から新しい医学的知見をえるためのご研究を熱心になさっています。本日のお話をたいへん興味深く拝聴し…

問題解決先進国の日本は問題解決立国となろう。

近代日本にとって、第3の敗戦といわれる今回の複合災害。被害の甚大さ、そして、その影響範囲の広さを認識するにあたり、どうしても心理的に受け入れがたいものがあります。自分たちは、こんな地獄絵を見るためにがんばってきたわけではないはずなのです。し…

ネットワーク的視点から見た学問の分類

Webが発達し、そこでのソーシャルメディアが話題になるにつれて、ネットワークの研究が盛んになってきています。ネットワークは、「ノード」という点と、点と点を結ぶ「リンク」から成り立ちます。「ノード」を個人、「リンク」を人間関係と考えれば、これは…

気象庁防災情報XMLの実証実験システム勉強会

今日は、先端IT活用推進コンソーシアムの会合で、気象庁防災情報XMLを使った実証実験の勉強会がありました。昨年、2010年3月10日に、これらの実証実験のお披露目会があったのですが、その時は、まさか、その1年後、2011年3月11日に、日…

和と積とのあいだの変換

オイラーの公式をご紹介したついでに、オイラーの公式の「役に立つ?」利用方法を改めて書きたいと思います。 突然ですが、三角関数の和と差の公式を覚えていらっしゃいますか? たとえば、cos(x+y)=? とか、sin(x+y)=? とかです。私は全く覚えていませんの…

オイラーの公式と複素平面での回転

一昨日の議論の中で、自分でのちょっと端折ってしまったなあ、と思うところがあります。> オイラーの公式をみれば、cosとsinが入っているので、何となく回転に関することだと思いますし、そして、実数軸、虚数 > 軸をx軸、y軸とそれぞれ考えれば、それは、2…

幾何学の楽しさと難しさ

数学において、幾何学というのは非常に難しく、また非常に楽しいと思います。幾何学というのは、まさに視覚情報のための数学であり、イメージの数学であり、また、想像や空想や、直観のための数学です。数学をツールとして使っている人、またその数学自体を…