おみくじと販売促進

こんにちは。AITCのCC研究部会の湯本です。

コンテキスト・コンピューティングを略して、CCとしているのですが、昨日、クラウド・コンピューティングもCCだよ!といわれて、たじろいでします。

さて、1月も20日が過ぎ、ようやく正月気分が抜けてきたところです。1月が終わろうとする頃、毎年感じることがあります。今年だと、本日の年月日を書くときに、躊躇なく「2011年、平成23年」とかけるようになることです。
こんなことを感じながら、またまたコンテキストを考えてしまうと、「年月日の誤記」は、年頭に多いのではないかなあ?と思うのです。人間だったら、「年頭の年月日の誤記」と暗黙のコンテキストを理解したうえで対応するでしょうが、コンピュータはまだまだその域に達していません。

1月のお話をしはじめて、また長くなりそうなのですが、1月といえば、初詣。初詣にいって、おみくじを引かれたかたも多いのではないでしょうか?この「おみくじ」なのですが、ちょっと聞いたところによると、「大吉」と「凶」をたくさん入れておけば、販売促進の立場から言うと、OKのようです。「大吉、凶、ときどき中吉」くらいの加減でいい。おみくじもこれくらいが楽しいらしいです。そして、さらに、「神社のコンテキスト」を考えると、こんな販促も考えられているようです。すなわち、
おみくじの「大吉」がでると、気分が浮かれて、境内の屋台で買い物をしてしまう。
おみくじの「凶」がでると、お賽銭が高額になる。
いずれにしても、神社の周りにお金が落ちるようです。
でも、「中吉」だと、人の心はあまり動かず、販促効果はないようです。

「大吉、凶、ときどき中吉」くらいが、やはりいいようです。

このように、コンテキストを考えると、販促やそのためのマーケティングができたりします。
その1つの商品にだけ注目するよりも、複数の要素の間のつながりを考えたほうが、価値が出るのです。

コンテキストは、つながることによって生まれます。それを、不都合な「しがらみ」と捉えるか、いい意味での「ご縁」と考えるか?また、そのつながりの意味をいかの好転させようとするのか?
それは、その「しがらみ」の中にいる、個人の知恵と勇気と努力に依存するのではないでしょうか?