物理学の研究対象って・・・

今日は、国際経済物理学会(APFA7)の開会式に行ってきました。経済物理学会には新参者の私は、初対面の方ばかり。でも皆さん、とってもフレンドリーにしてくださって、お話やディスカッションも弾みました。

そんな中で、ふと、物理学の研究対象って。。。って話になりました。物理学には素粒子物理学、物性物理学、宇宙物理学、生物物理学、数理物理学、などなどいろいろな分野があります。しかしどれがメインというわけでもないというのが今の時代だと思います。今世紀の初めは素粒子物理学が主流でしたが、だんだん物性や数理、宇宙、生物と研究対象を拡げてきたと思います。だから経済や、もっと人文科学や社会科学を研究の対象としてもいいのでは?っていうような話になりました。物理学は、その考え方やコンセプトが重要で、しかも汎用性があるので、学問の強みになっているのだと思います。

名著「パーレットファームズ」の著者のお一人である、池田裕一先生は、結局物理学って手段の研究なんじゃない?っておっしゃっていました。うーんそうかもしれない。でも数学は物理を記述する手段だと物理学者の多くは考えているし。数学は手段の手段なのか?そこまで極論はないにしても、物理学の思考回路というのは非常に強力な研究手段であることは間違いないのです。例えば、生物物理ですが、DNAの構造がわかったのも物理学のお蔭。そういうことまで考えていくと、やっぱり物理を修めておいてよかったなあと思うわけです。