４０歳、４０年。
私は今日で４０歳になりました。日本では、６０歳が還暦で、人生の節目と考えられていますが、私は、４０歳、４０年というのは、非常に大事な年数であると思っています。
たとえば、論語では、４０歳は「不惑」といいますし、リンカーンに言わせると、「顔に責任を持つ年」なんてかなり厳しいコメントもあります。それに、日本の現在の平均年齢が、約８０歳とすると、人生の折り返し地点になります。
ということで、私は今日、非常に大切な節目を迎えたと思っています。この４０年間、本当に出会った方すべてのおかげで生きているという感じです。後半の４０年間もよろしくお願い申し上げます。
＃４０歳で平社員、未婚の自分は決して人生の勝者とは言えませんが・・・・・
さて、この４０年という歳月。日本の近代史でも結構大きな意味を持っていると思います。みなさん、「龍馬伝」を見ていらっしゃいますか？あの時代が、ざっくり西暦１８６０年頃です。日本が戦わずして負け、社会システムが大きく変わりました。そして、その４０年後。ざっくり１９００年頃。日本は、日清・日露戦争で、その屈辱を果たした時代。まさに、年末ドラマ「坂の上の雲」の時代です。そして、その４０年後。１９４０年頃。日本は再び敗戦を迎えます。「白洲次郎」の時代ですね。そして、そのまた４０年後。１９８０年頃。日本はバブル景気に踊り、世界経済戦争に勝利したのでした。さて、次に迎える４０年後は、順番からいうと、日本が負けることになります。黒船襲来、太平洋戦争敗戦、といった感じのことが起こるのかもしれません。それが、２０２０年頃なのではないでしょうか？
黒船襲来の後、新しい社会システムの構築にかかわった、薩摩・長州・土佐の面々は、その前の古い社会システムでは、「罪人」でした。そして、太平洋戦争後の、新しい社会システムの構築にかかわった、吉田茂を中心としたグループ。彼らも、その前の古い戦時の社会システムでは「罪人」だったのです。
想像を逞しくすると、２０２０年頃、もし今の古い日本の社会システムが崩壊した後に、新しい社会システムが構築されるとき。おそらく、今の社会システムでは「罪人」とされている人たちが活躍する可能性が大きいのでは？なんて思っています。おそらく、次の社会システムができるときには、ITやインテリジェンス（諜報活動）、また知識（ナレッジ）なんていうものが価値を持つと思っています。そうすると、そういう関連での「罪人」が復権する可能性は大きいのでは？と思っています。
まあ、この先１０年がどうなるのか？生きて行かねばならないので、せいぜい知恵を絞ろうと思っています。
２０１０年１０月１３日 湯本正典
