平重盛とサンデル教授

大河ドラマを毎週楽しみにしています。小学生のころから、大河ドラマが大好きです。近年の大河ドラマでは、歴史上の人物の日常生活も描きながら、その日常生活の中で、歴史的な大事件が、どのように起こったのかをよく描いていると思います。 今年の「江」は…

時々思いつく、物理学の仮説メモ その1

物理学の根本的な問題として、観測問題がある。観測者と被観測系との切り分けの問題である。システムで考えると、システムの外と中とに分ける、ドメインの切り分けの問題とも捉えることができる。たぶん、一般には、観測者と被観測系との結合が弱いので、い…

ケインズ経済学と奈良の大仏

不景気になると、公共投資によって景気を回復させようというお話がよく出ます。 イギリスの経済学者ケインズの時代も不景気だったらしく、「雇用、利子、貨幣の一般理論」で、公共投資が不況克服の一手段であることを示唆しているそうです。これを実践したの…

ブドウの圧搾機と情報技術(IT)

http://www.amazon.co.jp/dp/4884123298 医療情報 医療情報システム編 新版 [単行本] 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編さん) 8.2 医療情報学における研究の方向性 (大江和彦)大江先生に、御著のレクチャーをいただきました。 医療情報学の研究と…

説明責任(accountability)

昨日、研究室で、週次定例会がありました。 その中の重要なテーマの一つと思われる、説明責任について、今日は私の考えを含めて書いてみたいと思います。東京大学では、科学研究行動規範を定めています。 http://www.adm.u-tokyo.ac.jp/res/res4/kihan/index…

日本の政治思想を源平で整理する試み

日本の政治がどこから始まるかは、いろいろ議論があると思います。一つは、聖徳太子が十七条の憲法を作った時に始まったといえるでしょう。そして、二つ目が、天武天皇が律令政治を始めたとき、これまた、日本の政治の始まりともいえると思います。それ以後…

コンピュータを観察する人間

コンピュータを開発した人間は、コンピュータという新しい知的存在を観察することによって、より自分のことを深く理解するようになってきていると思います。 たとえば、システムという概念も、コンピュータシステムという、人間がより制御しやすいシステムを…

技術を活用するための「モラル」

原発事故では、東京消防庁の放水が、きわめて有効で、冷却できました。みなさまに、敬意を表します。このような原発の危機を、どのように乗り越えるのか? まれにみる事態であり、各国のお手本になると思います。このような中で、ITが有効活用されている場面…

快適さ便利さの追求の敗北

今回の、大変な悲劇である原子核力発電事故。被災者、関係者のみなさまのお見舞いを、衷心より申し上げます。「原子力」といいますが、もう少し、正確にいいますと、「原子核力」であり、原子核に蓄積されているエネルギーを開放して、発電をしています。 原…

簡単な質問

いろいろな会合に出席させていただいて、さまざまな方の講演を拝聴しています。講演の後に、講師の先生に質問させていただける場合もあり、この質問時間はとても貴重な時間と私は思っています。私も僭越ながら、ときどき質問させていただきます。そのときに…

人間は、インターネットの「スマートな端末」?

木曜日に、ソフトウェアジャパン2011で、喜連川先生の講演を拝聴しました。その中でたいへん興味をもったのが、インドでのスマートな農業の研究です。情報科学やインターネットをつかって農業の生産性をあげる際には、農場にセンサーを設置して、温度や…

情報が「観測」できる時代に

本日、知の構造化センターのシンポジウムに出席いたしました。わたしは、先生方のご講演を拝聴しながら、「情報」とは何だろう?という日々感じている疑問の答えを探そうとしていました。たぶん「情報」という言葉も、それぞれの「著者性、歴史性、立場性」…

1783年の火山とコンテキスト

昨年、2010年の4月頃でしたか、アイスランドで火山が噴火して、ヨーロッパの空路がたいへん乱れました。そして、今年、2011年の今月1月には、日本の霧島で噴火が起こりました。先日、他のブログで書いた内容ともかぶりますが、 http://m-yumoto.cocolog-nift…

40年周期の近代日本社会システムの盛衰

日本では、60歳が還暦で、人生の節目と考えられています。これは、干支が、60年周期だからです。 私は、今、40歳です。実は40年というのも、重要な節目と思っています。 論語では、40歳は「不惑」といいます。人生の使命に対して、迷いがなくなる…

分析と総合のはざまで。。。

あるシステムを考えたとき、次に考えることは、そのシステムを、自分が既知のシステム要素に分解して理解することです。厳密ではありませんが、分析とはこんな感じです。分解する回数には正解はありませんが、分解する回数が、システムの階層の数と考えても…

おみくじと販売促進

こんにちは。AITCのCC研究部会の湯本です。コンテキスト・コンピューティングを略して、CCとしているのですが、昨日、クラウド・コンピューティングもCCだよ!といわれて、たじろいでします。さて、1月も20日が過ぎ、ようやく正月気分が抜けてきた…

会計学のコンテキスト

会計は、accountingの日本語訳です。訳したのは、福沢諭吉先生でしょうか。accountingは、accountすること。要は、説明すること。会計は、たとえば企業が、投資家に対して、説明責任を果たすことといえます。説明することの目的は、納得してもらうことです。…

機械時計と生体時計

最近思うことがある。世の中には2種類の時計があるのではないか?と。 機械時計と、生体時計。 機械時計・・・物理的な時間を計る。 生体時計・・・生物的な時間を計る。 つまり、時間にも、上記の時計によって、2種類の時間があるのではないか?と思う。 機…

しがらみコンピュータ

新年のご挨拶を申し上げます。今年もよろしくお願い申し上げます。今年は、セマンティック技術を用いた、コンテキスト・コンピューティングシステムを、プロトタイプ的に設計して、実装してみたいと思っています。どのような業種や業務をシステム化してみる…

3つの"しがらみ"

3つの"しがらみ"私、私たちの"しがらみ"(my context、our context):第1人称のしがらみ あなたのしがらみ(your context):第2人称のしがらみ 彼、彼女、彼らの"しがらみ"(his context、her context、their context):第3人称のしがらみこの3つの"し…

意味、価値

メモです。データに意味があると情報になる。意味は、他とのつながりを持つことで出現する。そして、頭で理解できる。情報に価値があると、行動につながる。頭で理解したことを、行為として現実世界に実現することになる。

モラルとスキル、働くことと稼ぐこと。

現代は、サービス業(第3次産業)の時代です。IT業界でも、サービスが重要とされています。では、サービス業で重要なことは何でしょうか? サービス業で、高収入の職業を思い浮かべてみると、ちょっと想像がつくかもしれません。私は、「モラル」だと思っ…

データ爆発とコンテキスト

こんにちは。湯本正典です。 先端IT活用推進コンソーシアム(AITC) コンテキスト・コンピューティング研究部会(CC研究部会)で サブリーダをしています。この研究部会では、以下の計画で活動しています。 http://aitc.jp/wg/context/plan.html 現…

「境界条件」とは何か?

微分方程式を解くときに、必ず考慮するのが、「境界条件」です。1次元(1変数)の微分方程式の時には、「初期条件」ともいいます。物理学において、なんらかの運動方程式を解く場合にも、「境界条件」(もしくは、初期条件)が必須です。そして、これは、そ…

コンテキスト・コンピューティングを実現するための技術要素

こんにちは。湯本正典です。先端IT活用推進コンソーシアム(AITC) コンテキスト・コンピューティング研究部会(CC研究部会)で サブリーダをしています。この研究部会では、以下の計画で活動しています。 http://aitc.jp/wg/context/plan.htmlさて…

自然言語処理の「自然」とは?

こんにちは。湯本正典です。 先端IT活用推進コンソーシアム(AITC) コンテキスト・コンピューティング研究部会(CC研究部会)で サブリーダをしています。この研究部会では、以下の計画で活動しています。 http://aitc.jp/wg/context/plan.html 自…

私のコンテキストと私

こんにちは。湯本正典です。 先端IT活用推進コンソーシアム(AITC) コンテキスト・コンピューティング研究部会(CC研究部会)で サブリーダをしています。 この研究部会では、以下の計画で活動しています。 http://aitc.jp/wg/context/plan.html「…

コンテキスト学のすすめ

こんにちは。湯本正典です。先端IT活用推進コンソーシアム(AITC) コンテキスト・コンピューティング研究部会(CC研究部会)で サブリーダをしています。この研究部会では、以下の計画で活動しています。 http://aitc.jp/wg/context/plan.html 「コ…

40歳、40年。

私は今日で40歳になりました。日本では、60歳が還暦で、人生の節目と考えられていますが、私は、40歳、40年というのは、非常に大事な年数であると思っています。たとえば、論語では、40歳は「不惑」といいますし、リンカーンに言わせると、「顔に…

川口浩史君、初監督の「トロッコ」

中学校の同級生である、川口浩史(かわぐちひろふみ)君の初監督作品「トロッコ」の封切りに行きました。 「トロッコ」公式HP http://torocco-movie.com/ 川口浩史監督 http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100521/tnr1005211710016-n1.…